天の星屑のような光を背負い
ふりむいた我が主君は敬虔なまなざしのまま
私にひたりと視線をあてがう
「行こう、伯爵。」
その声音に秘めた小さな決意が
私の虚しい胸に 殊更心地よく響いた。
[2007.09.18]
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